噛みやすくなる・見た目が良くなる、というように良いことが多く感じられるインプラント治療ですが、反面欠点もあります。

まずはじめにあげられるのは、治療費がとても高くなるということです。
インプラントはごく一部のケースを除いてほとんどが全額自己負担です。
入れ歯やブリッジで対処ができるようなケースの場合にはまず自己負担で治療を行うようになりますから、1本につき30万円程度はみておかなければいけないでしょう。
そのため、誰もが気軽に受けられる治療とは言えません。

次にあげられるのは、治療の期間が非常に長期間になってしまうということです。
インプラントの治療の流れを簡単に説明すると、まず治療計画を立て、顎の骨に穴をあけてインプラントを埋め込む手術をし、骨とインプラントが結合したら上に人工歯を被せる、という具合になります。
全く何も問題が無かった場合であっても半年くらいは期間をみておかなければいけません。
そしてもしも顎の骨に不具合がある場合には、まずはそちらの改善をしていかなければいけませんし、歯周病などがある場合にはその治療を先に行わなければいけませんので、治療期間はますます長くなってしまいます。

更には、医師による技術の差が大きいということも欠点としてあげられるかもしれません。
インプラントは正しく行われればとても良い治療法と言えますが、もしも正しく行われなかった場合にはその後に残る症状が出てしまう場合も無いとは言えません。
そしてそれは歯科医師の技術というところにとても大きくかかってきているのです。
そのため、良い歯科医師に出会うということが大切であり、歯科医師の良し悪しによって満足感に差が出てきてしまうのです。

インプラントは画期的な治療法で良いことがたくさんあると考えている方もいるかもしれませんが、反面欠点と呼べるような部分も多くあります。
そうした部分を考慮しつつ、受けるかどうするかを考えなければいけません。